温水パイプロードヒーティングについて

ロードヒーティング
ロードヒーティング

温水式ロードヒーティングについて

札幌ロードヒーティング工事ProShopが、温水式ロードヒーティングについて分かりやすく解説いたします。

安全な融雪方式

 積もった雪を直接火で溶かすのは危険です。安全な雪融解の方法として、温水式が考案されました。温水式は、以下の図の様にボイラーで燃焼した火(熱)によりパイプ内の不凍液を加熱し、ポンプで送り出します。このパイプを通じて、道路や駐車場などのアスファルトやコンクリートの路盤まで熱が輸送され、放熱されます。その結果、路盤の雪が融けます。火を使って雪を安全に融かし、道路の凍結による滑りを防ぐのにも役立ちます。

温水ボイラーについて

 道路や駐車場のロードヒーティング路盤に張り巡らさてたパイプは、面積にもよりますが数百メートルにもなります。

 温水パイプにはヒーティング用架橋ポリエチレンパイプが用いられます。鉄の様に錆びることはなく柔らかい材質なので、地震や陥没などよほどの外的力がかからない限り何十年も利用することが可能で長寿命です。

 温水式の最も優れているポイントは、融雪能力を上げたり下げたりする場合に、ロードヒーティング路盤を改修しなくてもできることです。例えば、雪がすぐに解けないためにロードヒーティング路盤のパイプを追加して融雪能力を向上させる「やり直し工事」は、かなりの費用がかかります。しかし、温水式はリモコン操作で流す温水の温度を上げて雪を早く融かすことができます。また温水の温度を下げて省エネを図ることも容易にお客様が操作できます。もしもボイラーの能力が不足していた場合は、より高い火力のボイラーに交換することも可能です。

 ボイラーの燃料を灯油から都市ガスに切り替えることも可能です。例えば、灯油の燃料タンクが老朽化し、更新や改修に多大な費用がかかる場合、都市ガス供給エリアであれば、灯油から都市ガスに燃料転換を行うお客様もいます。
 ボイラーは通常、10~15年程度で交換が必要ですが、ロードヒーティング路盤は継続して利用できます。

リンク:ロードヒーティングで利用される燃料

融雪制御について

 融雪センサーを装着すると、気温や雪の状態に合わせて自動的に運転することができます。自動モードや手動オン/オフの切り替えが可能です。雪が降りやんだ後も、設定された時間だけ運転を継続し、解け残りを防止する機能も備わっています。

 ボイラーは消耗機器であり、ボイラー交換が必要になります。一方で、路盤は長期間にわたって利用することができます。

まとめ

 温水ロードヒーティングの主な利点は、道路や駐車場の融雪スピードを調整できることです。雪の解け方は温水温度の調整で設定します。一方で、電気式ロードヒーティングの場合は強弱を設定できず、ON-OFFで調整します。

 温水式は、車1台以上から大規模な駐車場まで幅広い適用があります。省スペースのロードヒーティングをお勧めする場合は、ボイラーを必要としない電気ヒーター式が選択肢として考えられます。